横浜ラグビーニュース

横浜市立小学校にラグビー元日本代表選手がやってくる ~特別授業の様子~

皆さんは学校の授業で、今も自分の心に強く残っていることはどんなことですか?

きっとそれは普段の授業で覚えたことではなく、授業の合間の先生のふとした発言や特別授業に来てくれた大人からのメッセージではないでしょうか。

横浜市では、ラグビーワールドカップ2019™をきっかけに、子ども達にそんな「何か」を感じ取り、生涯の財産にしてほしいという思いから、市立小学校にラグビー選手等を招き、直接子どもたちと触れ合う特別授業を平成28年から実施しています。

そこで今回は、平成30年12月18日に別所小学校で行われた、小学5~6年生を対象にした今泉清さんによる授業が、どんな様子だったのかお届けしたいと思います。

参考:講師の今泉 清(いまいずみ きよし) さんについて

出身校︓大分舞鶴高校、早稲田大学

日本代表キャップ数︓8

ラグビーワールドカップ出場歴︓ 1995年

ポジション︓FB(フルバック)

1 講義

今泉さんによる授業は10時頃、体育館での講義から始まりました。

講義では、ご本人の体験を交えつつ、セルフイメージを高く保つことや夢を持つことの重要性について話してくれました。

『 何かを成し遂げるためには挑戦が不可欠だけど、大抵の場合、最初はうまくいかない。

もし君が「きっと上手くいかないだろう」と思いながら挑戦して、失敗をしたら、「やっぱり上手くいかないんだ」「自分には無理だ」と、自分が思っていた通りだと思い、諦めてしまい挑戦することをそこで止めてしまうだろう。

しかし、頭の中に上手くいっている自分のイメージが有れば失敗した場合はどうでしょう。

その瞬間は落胆するかもしれないが、自分の頭の中では上手くいっているイメージがあるので、「可笑しいな!頭の中では上手くできているのに、どうして上手くできないのだろう?」と考えて、前向きに考えられるので、修正し改善して、行動が自分の上手くいっているイメージに近づくように何度も挑戦をすることができるよね。

「失敗」は「敗けを失う」と書くことからも分かるように、失敗すると敗けなくなる。

但し、前提には「どうしたら上手くいくだろう」「どこを修正すれば、上手くいくだろう」と、物事をポジティブに考える思考が必要で、修正・改善していくことで敗けることがなくなっていく。

結局、僕らが成功するためには挑戦を続けるしかない。そして、挑戦を続けていくには、自分で自分を信じること、つまり「自信」が何よりも大切なんだ。

気分や自信によって指に入る力が変わることを感じる「オーリングテスト」

最後に「夢」の話をします。

辞書を調べると、夢とは、夜、寝ている時に見るもの、儚いもの、叶わないものとあります。

英語では「Dream」ですが、英・英辞典を調べると、「掴み取るもの」と出てきます。

英語をしゃべる人達の夢に対する意識と、日本語をしゃべる私達の夢に対する意識とでは、随分違いがありますね。

自分の夢を、家の人、友達、先生などの皆が知っていますか?

皆さん、不安に思っていませんか?

もしも自分の夢を皆に話したら、皆にバカにされるにではないか、皆に否定されるのではないかと思っていませんか?

バカにされたらどうしよう、否定されたらどうしようと思うと、不安になって自分の夢を人に話すのを止めようと思いがちです。

そうすると、自分の夢を自分の中に抱えこんでしまうので、夢の隣に「にんべん」が付いてしまい「儚い夢」で終わってしまいます。

なぜなら、バカにされる・否定されると不安に思うから人に話さないので、誰も自分の夢を知らないので、支援・サポート・助けてもらえないので、儚い夢で終わるのです。

そこで私からのお願いです。

バカにされても否定されても構わないので、自分の夢を人に話すのを止まないで発信し続けて下さい。そして夢の実現に向けて、継続してチャレンジして下さい。』

2 体験学習

今泉さんによる熱のこもった講義が終わった後は、学年ごとに分かれてグランドに出てタグラグビーを行いました。

最初に準備体操を行った後、みんなでいくつかのグループに分かれてパス交換を行いました。20回パス交換をして一番遅いチームが罰ゲームというルールのもと、みんな一生懸命にパス交換を行っていました。

罰ゲームの「キラキラジャンプ」を笑顔で行う講師と子どもたち

パス交換で体が十分に温まった後、大人チームと小学生の代表チームで数分間のタグラグビーをしました。

体格差では大人チームが圧倒しており一方的なゲームになるかと思われましたが、小学生チームも負けじと、機敏な動きとフットワークでトライを決めるシーンが見られ、性別や体格に関係なく楽しむことができるタグラグビーの一面を垣間見ることができました。

その後、小学生チーム同士で試合を行いました。

息を切らしてグランドを駆けまわり、一生懸命にボールを追いかける姿はキラキラと輝いており、我々大人にとってどこか懐かしい気持ちを思い出させてくれました。

授業の最後には、今泉さんから小学生に、サイン入りボールの贈呈が行なわれました。

贈呈を受けた子どもは、クラスのみんなに注目され、恥ずかしそうにしつつも、嬉しそうにしていたことが印象的でした。

3 最後に

「タグラグビーは楽しかったですか?」、「またタグラグビーをやりたいですか?」

授業の最後にこんな質問をしたところ、多くの小学生が元気よく「はいっ!」と答えてくれました。

多くの方による協力のもと行われた今回の授業、子どもたちが楽しんでくれたことを何よりも嬉しく思います。

そしてもう一つ。

授業が終わり、我々が小学校を出ようとしたとき、「ありがとうございました!」と何人かの小学生が、教室や体育館から顔を出し、元気よく挨拶してくれたことが非常に印象的でした。

彼らの心のどこかに今回の授業が残り、きっといつの日か、社会に旅立った彼らが今回の授業で学んだくれたことを活かしてくれることでしょう。

 

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