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【Special interview】スクラムユニゾン 田中美里さん 村田匠さん ラグビー選手とファンを国歌でおもてなし

アジア初となるラグビーワールドカップ2019。世界中からファンと選手が日本に集まるなか、国歌で世界をおもてなしするプロジェクト「スクラムユニゾン」が始動した。”One for all, all for one”のラグビー精神にもつながるこの活動は、多くの人に支えられながら広がりをみせている

「スクラムユニゾン」の歌唱担当である村田匠さんと田中美里さんが“トシさん”と親しみを込めて呼ぶのは、ラグビー元日本代表キャプテンを務めた廣瀬俊朗さん。そんな彼がある日思いついたのは『各国の国歌を覚え、試合会場やパブリックビューイングで一緒に肩を組んで歌う』といったプロジェクト。2019年2月の始動から、驚異的なスピードで活躍の場を広げている現状、そして今後の展望や熱いラグビーへの想いを語ってもらった。

 

― ラグビーワールドカップ2019に向けて結成されたとのことですが、立ち上げの経緯について教えていただけますか?

田中 トシさんが突然思いついて、村田さんと私に個別に連絡がきたんです。それが年明けのことだったので「急ぎましょう!」となり、まずは3人で集まりました。ただトシさんから投げられた質問は「国歌を使っておもてなしをしたいけれども、どうしたらいいと思う?」といったぼんやりしたもの(笑)。そこでまずは、動画を制作してアップするところからスタートしました。

村田 その後コピーライターの吉谷吾郎さんと合流して4人で集まったのですが、その場でも「こういうのやりたい!」というのを色々話し合って。イベントや学校訪問を始め、その後活動費用をクラウドファンディングで募ったのですが、本当にたくさんの方々に賛同していただきました。

 

―多くの人に支えられているというのは、イベントでも感じますか?

田中 人に恵まれているというのは常に感じますね。当初、色々な場所で突発的にイベントを行っていて、なかなかファンの方に事前告知ができなかった時にも、私たちのTシャツを着ている方々を全国の会場で見かけたため、同じ思いの方々が確実に増えているのだと感じています。また、ファンだけでなく選手に響いていることも私は嬉しいですね。

村田 新横浜在住のラグビー好きのおばあちゃんがいるのですが、毎回楽しそうに歌ってくれるんですよね。もちろん普通にワールドカップを観に行くのも楽しいですが、「隣の人と肩を組んで歌えばもうお友達!」みたいな楽しみ方が増えるのもスクラムユニゾンならではかと。

あとは僕たちのことを“国歌を歌う人”と勘違いしている方も多いのですが、どちらかといえば“教える人”といったニュアンスの方が近いかもしれません。僕らが国歌斉唱するよりも、地元の子ども達が歌った方が象徴的だし地域貢献にもなるのでは…と。そのためには歌詞などの情報を正しく教えることの方が重要になるため、海外選手に聞くなどして、より母語に近い発音をカタカナに直すようにしています。

ラグビー精神にも繋がるスクラムユニゾン。やがては文化として世界中に根付いてほしい。

―国歌はラグビーに限ったものではないため、様々な可能性を秘めていますよね?

村田  トシさんは今回のワールドカップだけでなく“その先”を視野に入れていると思います。4年後のフランス大会の話もしているのですが、僕はスクラムユニゾンのフランス支部のようなものが立ちあがって、数十年とこの文化が続けばいいなと思っています。開催国がスクラムユニゾンをやるというのが文化になれば素敵だなと。だからこそ、日本の人たちには誕生の瞬間を目撃してほしいですね。

田中 私は日本でもスクラムユニゾンをもう少し広げて、恒例にしたいですね。釜石の試合では地元の中学生と一緒に歌ったのですが、控え室で延々と練習している姿や本番の歌声を聞くと、確実に選手に思いが届いていると感じました。

 

―ワールドカップ開催の地であり、おふたりの地元でもある横浜の方々に向けてメッセージをお願いします。

村田 横浜に育ててもらったため、市歌を大声で歌えと言われれば歌えますよ(笑)。そんな地元横浜で世界最高峰のラグビーが行われるとあれば、ルールを知らなくともきっと楽しめると思います。しかもラグビーは健全な精神を育むスポーツなので、子どもの習い事にもおすすめ。まずは家族みんなで観戦してもらいたいですね。

田中 ラグビー選手には悪い人がいないし、イケメンもたくさんいます(笑)。見た目は激しいスポーツですが、仲間のために人にぶつかる痛みを知っているからこそ、選手は皆やさしいのだと。そんなラガーマンのスピリッツを少しでも感じてもらえたら嬉しいですね。あと今回のワールドカップは、どこのチームが優勝するか全く予想がつきません。日本もかなり強くなったため、そこも注目すべきポイントです!

 

スクラムユニゾンの活動をCheck!

活動の様子や参加イベントの告知、国歌斉唱の動画をウェブ、Twitter、You Tubeチャンネルで配信中!

オフィシャルサイトはこちらから(https://www.scrumunison.com/

Twitterはこちらから (https://twitter.com/scrumunison

YouTubeはこちらから(https://www.youtube.com/channel/UCusxocXpWDbrPmhocOsOjwA

 

Profile

ラグビーワールドカップ2019のアンバサダーを務める廣瀬俊朗さんが発起人となったプロジェクト「スクラムユニゾン(Scrum Unison)」の歌唱担当。ミュージシャンの村田匠さんはカルナバケーションで活躍中。「声をあつめて」はトップリーグED曲。弟は日野レッドドルフィンズ主将の村田毅さん。歌手の田中美里さんは、J SPORTラグビー中継テーマソングも手掛ける。

 

この記事は、フリーマガジン「港北Garden秋号」に掲載されています。

港北Garden秋号は横浜市営地下鉄やセンター北の商業施設等で配布されています。

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